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真如苑教徒と面談・対論をした。
その後、その教徒から来た反論書である。
それに再反論を加える。

破折の論点が多岐にわたり長文となるので、論題ごとに区切ってUPしていく。

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樋田氏との共通了解事項と最重要論点

 

 樋田氏と私と、どちらも法華経・涅槃経は重要であるとの認識(その優劣は議論する必要あり)は共通しています。
 その尊い法華経・涅槃経も「誰が説くか」が大事で、例えるならば素晴らしい効能を持っている薬でも正しくそれを処方できない医師に処方されれば毒ともなるようなものだと言う事です。
 私は真如教徒なので伊藤 真乗師その人が正しく教えを説かれたと信じているし、日蓮大聖人も偉大な名医であったと考えております。

   ★ → もう既に、論理破綻している。
その「偉大な名医」→ つまり、尊い法華経・涅槃経を正しく説かれる日蓮大聖人が、まず、真言宗を徹底的に破折し否定しておられる。
もちろんその延長線上にいる伊藤真乗など、日蓮大聖人の説かれる論理からすればもっての外の邪師、ということになる。
以下随所でその証拠を適時しよう。

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▼ 一方、樋田氏は伊藤 真乗師を「偽医者」の類で、このような者が処方する薬を飲むのは甚だ危険であると考えておられます。日蓮大聖人その方、及びその法を託された日蓮正宗代々のご法主聖人様方のみが正しく法を説く資格があるのだという主張です。
 従って、伊藤 真乗と日蓮大聖人と、その「法を説く立場の正当性」に論点を絞って議論をしていきたいと思います。

(伊藤 真乗師の正当性の根拠)

よくあげられるのは

・「恵印灌頂・金胎両部伝法灌頂」を畢えて修行者に対して法を伝える立場である伝燈大阿闍梨(如来位)である事

   ★ → 全くの根拠にならない。しかも、既に論理破綻している。

   ★ そもそも、その「恵印灌頂・金胎両部伝法灌頂」など、元を糺せば真言密教。
その真言宗自体が完全な低級宗教・邪義・謗法である。と貴方が「名医」と認める日蓮大聖人が徹底的に粉砕、警告せられている。
その邪義・邪宗・大謗法の宗派の系譜に連なることを真乗の正当化に用いようとしても、その宗派自体を「名医」日蓮大聖人は完全否定しているのであるから、
▼「私は真如教徒なので伊藤 真乗師その人が正しく教えを説かれたと信じているし、日蓮大聖人も偉大な名医であったと考えております。」
との言は矛盾しており、成り立たない。

その上、「真言系の灌頂」を以って真乗が新たな宗教を打ち立てる正当化は成立しない。

以下、それを明証する。

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   ★ 真言宗がいかに邪教であるか。(かい摘んで少々挙げる)

▼ そもそも大日の三部を「密教」と云ひ、法華経を「顕教」という事などどの経典にも全く書かれてない。

■顕密二教判

顕密二教判(けんみつにきょうはん)とは、弘法が『弁顕密二教論』で説いた教義で、顕教と密教の勝劣を判じたもの。以下、簡単に概要を記す。

(1)
顕教……歴史上の釈尊によって説かれた随他意(ずいたい)・方便の教え
密教……大日如来が説いた随自意(ずいじい)の真実の教え

(2)
顕教……修行について説くが、悟りの境涯(きょうがい)を説くことができない教え
密教……悟りの境涯を説いた教え

(3)
顕教……生まれ変わり死に変わり、長い間修行しないと成仏できない教え
密教……即身成仏の教え

以上の違いによって、弘法は「顕劣密勝(顕教は劣り、密教が勝れている)」と主張した。

つまり、弘法が自身が日本に持ち込んだ真言宗を正当化するために勝手に言いだした我見・己義。

▼  真言宗では ▼「真言三部経 理趣経などは、肉身を持った劣った仏である釈迦如来が説いた法華経・華厳経。般若経(一部を除く)・涅槃経などとは別に、法そのものである最尊尊極の大日如来が説いた経である。」と主張している。
もし、そうであるならば
1 大日如来の 出世・成道・説法・利生(りしょう)は釈尊より前か後か?如何(いかん)。→ 架空の仏であり、教えに実体はない。
2 仏として誰かに法を説く、という限りは必ず八相作仏しなければ実在の仏とは言えない。

八相作仏

@下天(げてん)       
A託胎(たくたい)      
B出胎(しゅったい)     
C出家(しゅっけ)      
D降魔(ごうま)       
E成道(じょうどう)     
F転法輪(てんぽうりん) 
G入涅槃(にゅうねはん)

では、例えば大日如来の「託胎」したその父母は誰か。その名前は?→ 破折は同上

3 もし、「大日如来が娑婆世界の仏」と言うのであれば、「世に二仏無く、国に二主無き」という仏教の決まりごとに反する。
涅槃経の三十五 
■「我処々の経の中に於て説いて言はく、一人出世すれば多人利益す。一国土の中に二の転輪王(てんりんおう)あり。一世界の中に二仏出世すといはゞ是の処(ことわり)有ること無し」


もし「他土の仏」と言うのであれば、なんでこの娑婆世界有縁の我々衆生にとって主師親三徳を具しておられる釈尊を蔑(ないがし)ろにして、他方疎縁の仏を崇めるのか。
これ不忠・不孝の極みではないか。

もし「大日如来も釈尊も一体」と言うのであれば、何で釈尊を下し、捨て去るのか。

   ★ → つまり、大日如来などは架空の仏であり、弘法の主張は全くの根拠のない邪義である。
涅槃経に云く「若し仏の所説に順わざる者有らば当に知るべし是の人は是れ魔の眷属なり」との経文の如くの魔師・大悪師。

   ★ →  大日経には 「仏不思議真言相道(そうどう)の法を説いて、一切の声聞・縁覚を共にせず。亦世尊普(あまね)く一切衆生の為にするに非ず」 云云。とあり、
二乗を隔てている。その他の真言三部経も同様。つまり一切衆生の成仏が説かれていない劣った経典群である。
仏教の全体観を弁えずそのような劣った教説を説く真言三部経を最勝と位置付ける弘法は邪師。

   ★ →  弘法の秘蔵宝鑰(ほうやく)には  ▼「此くの如き乗々は自乗に名を得れども後に望めば戯論と作す」。とあって、法華経を「戯論」と軽蔑し下している。
そのような説は大日経六巻に供養法の巻を加へて七巻三十一品、あるいは三十六品にも、さらに蘇悉地経(そしっじきょう)三十四品、金剛頂経(こんごうちょうきょう)三巻三品にも全くない我見・己義である。

法華経最第一は決定的判釈である。

その法華経に

「法華経譬喩品第三
若し人信せずして 此の経を毀謗せば則ち一切 世間の仏種を断ぜん
或は復?蹙(ひんじゅく)して 疑惑を懐かん
汝当に 此の人の罪報を説くを聴くべし
若しは仏の在世 若しは滅度の後に
其れ斯の如き経典を 誹謗すること有らん
経を読誦し 書持すること有らん者を見て
軽賎憎嫉して 而も結恨を懐かん
此の人の罪報を 汝今復聴け
其の人命終して 阿鼻獄に入らん
一劫を具足して 劫尽きなば更生れん
是の如く展転して 無数劫に至らん」

とあり、弘法大師は間違いなく無間地獄に堕ちているということになる。
それは弘法自身の言葉 ▼「謗人謗法は定めて阿鼻獄に堕せん」 の通りでもある。

★ → 伊藤真乗はその真言宗の流れを誇示しているが、自身地獄へ行く系譜図を示していることになる。
「師は針の如く、弟子は糸の如し」 師である弘法大師が地獄へ堕ちていれば、その堕獄の系譜を誇示する真乗は、同様に地獄に堕ちていることになる。
地獄に堕ちる者が「正しい師」である訳がない。

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★ そもそも、真乗のいう以下の系譜図自体も矛盾だらけである。
(以下の系譜図が違うと言うのであれば、正当というべきものを示していただきたい)

真如苑の主張する系譜

久遠常住釈迦牟尼如来
→法身大日如来
→普賢菩薩
→龍猛
→龍智
→金剛智
→不空
→恵果
→空海
→聖宝理源大使
→佐伯恵眼   
→金剛真乗(伊藤真乗教祖)
→伊藤真砂子(真聡)

★ 「久遠常住釈迦牟尼如来」 など、元来の真言宗の系譜にはない。
真言系では、

付法の八祖
大日如来 → 金剛薩?(こんごうさった) → 龍猛(りゅうみょう) → 龍智(りゅうち) → 金剛智 → 不空 → 恵果 → 空海

ということで、大日如来が根本・元初である。
「久遠常住釈迦牟尼如来」をその元とする教義などない。

自己正当化のために真言密教の系譜はちゃっかり借用してきているくせに、その系譜の元に、真言密教の教義にもない「久遠常住釈迦牟尼如来」を持ち込んできて涅槃経を依経とする真如苑の正当性を謀る。実に姑息・卑怯な卑劣漢である。
その涅槃経も、弘法は「顕教」として仏の真実の悟りを顕していない、と下しているのである。
真乗は二重三重に矛盾だらけの邪師である。

貴方が「名医」と敬意を払う日蓮大聖人が

我が宗を厳(かざ)るとも、皆是妄語(もうご)胸臆(くおく)の浮言(ふげん)にして荘厳己義(そうごんこぎ)の法門なり。(真言見聞)
(自分の立てた真如苑を正当化しようとしても、全て経典に根拠のない虚言であり、自分だけがそう思い込んでいる戯言(たわごと)で、己義で飾り立てただけの邪宗教である。)

と弘法を厳しく指弾しているその叱責はそのまま真乗にも突き刺さる。
やはり、真言醍醐派僧侶の資格を持つだけあり、教祖弘法に似てくるわけである。
真言宗の傾向性として、
「言動に虚飾・虚言が多い。」というその害毒そのままか。

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