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日興跡条条事 が日興上人御真筆であるかを検証する
参考写真 興風談所 発行 日興上人全集 から
写真は極めて不鮮明ではあるが、他の日興上人御真筆と認知されている文書と 筆致・筆法・筆態 などを比較してみる。
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他の日興上人御真筆御書と 御花押 比較
日興跡条条事 元徳四年十一月十日 1332
定補師弟并別当職事 元弘二年十月十六日 1332
白米二斗御返事 系年不明
ぼんの御返事 系年不明
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本文
「阿闍梨」
日興跡条条事 元徳四年十一月十日 1332 「新田卿「阿闍梨」日目」
定補師弟并別当職事 元弘二年十月十六日 1332
定補師弟并別当職事
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「國」
日興跡条条事
立正安国論問答 正本 富士大石寺蔵
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「大」
日興跡条条事 「大」御本尊
定補師弟并別当職事
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「人」
日興跡条条事 日蓮聖「人」
定補師弟并別当職事
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「本」
日興跡条条事 本文 日「本」國
定補師弟并別当職事
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「本」に別パターンあり
「本」
日興跡条条事 本文 大御「本」尊
日興跡条条事 加筆部分 可奉懸「本」門寺
ここで注目すべきは、加筆部分に、真筆と認められる本文の「本」と、ほとんど同体の「本」と認められることである。
→ 本文を書かれた日興上人が加筆された、と考えられる。(日淳上人説の裏付けとなるか)
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加筆部分
「奉」
日興跡条条事 可「奉」懸本門寺
高麗・新羅・百済事 正本 富士大石寺蔵
加筆部分の「奉」が、日興上人御真筆である、「高麗・新羅・百済事」における「奉」と等同の字体である。
→加筆部分が日興上人筆である証拠の一つになるか。(日淳上人説の証明になるか)
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「可」
日興跡条条事 「可」待広宣流布也
日興上人書写御書 伯耆殿御返事 北山本門寺蔵
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「也」
日興跡条条事 可待広宣流布「也」
仏法相承血脈譜等雑録 正本 富士大石寺蔵
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加筆部分
日興跡条条事 可懸奉本門寺
立正安国会 御本尊集 55番 京都妙覚寺蔵
日興跡条条事の加筆部分の 本「門寺」 も
また、上掲の御本尊への日興上人加筆部分も 同様に、
「門」の下方中に「寺」が食い込んでいる、極めて特徴的な筆態である。
加筆部分が日興上人筆である証拠か(日淳上人説の裏付けとなるか)
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まだまだ検索すればあるだろうが、これ程、他の日興上人御真蹟と、御花押が一致し、筆致に共通点があるのならば、日興跡条条事は日興上人の御真筆と認めるべきであろう。
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