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● はい、ここ、大問題発言ですね。
漢文の読み下し方は、確かにその文脈によっては幾様の読み下し方があることは承知しております。
が、もはや定型として慣用として定着している読み方も存在しています。
この 「未曾」 こそまさにその典型であって、これはもう「未だ曾て〜していない。していなかった。」と読む以外はありません。
もし、そうでないと言うならば、その文例を例示すべきでしょう。
それもできないで、無理やり、▼「「未曾顕実」これは「未だ曾てない実を顕す(今までに顕していない実を顕す)」といった意味になり「得」ます。」 こう訴えても、漢文の歴史が許さないでしょう。
どうか、この漢文の歴史的慣例句を、そうでない読み方を敢えてするならば、古今東西で、それなりに根拠正しい、類例を明示して自説を証明してください。
ここで、あなたは変な伏線を敷いて、
▼「それとは別で、漢文の読み方についてまで議論をしたくないと言っています。」
こういうおかしな発言をこっそり差し挟んでいます。
漢文の読み方を詳細に検証しない限りは、あなたの自説であるその読み方が正しいと証明もできないではないですか。
あなたの説はただの思い込み、我見・我意だ。と言下に否定されても、反論しようがありませんよね?
ですから、このような卑怯な伏線敷くのは止めにしましょう。
その上で更に続けます。
あなたの読み下し方の矛盾を言えば、
▼「未曾顕実」これは「未だ曾て 『ない』 実を顕す(今までに顕していない実を顕す)」といった意味になり「得」ます。
この 『ない』 の義を顕す漢字がありません。
この 未 は 再読文字 といい、以下の読み方をします。
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未:未だ〜せず
「未だ〜せず」と読みます。
「未」を「いまだ」と「ず」と違った読み方で2回読んでいますね。
意味は現代語と同じで、「まだ〜していない」と訳します。
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いいですか? 〜しない。 〜せず。 とこの再読部分は文末に来るという定型用法です。
どの用法用例を見ても、 「未曾」 の次に来る字句が、その動詞、動作を示し、未だ曾て「〜〜」せず の「〜〜」に当てはまるのです。
ですから、おなたの無理矢理の”怪”釈は完全に失当ですね。
もし、反論があるなら、先にも言った通り、そうでない、というあなたの用法を証明できる用例を明示してください。
それができなければ、ここでも、自説の間違いを認めて素直に訂正・撤回をしましょう。
それが「誠意ある対話」ということですよ。