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鳩摩羅什訳 妙法蓮華経

『十如是』 についての考察

竺法護訳 正法華経・光瑞品第一の冒頭
■「聞如是。一時佛遊王舍城靈鷲山。與大比丘衆倶。比丘千二百。」

鳩摩羅什訳 妙法蓮華経・序品第一 の冒頭
■「如是我聞。一時佛住王舍城耆闍崛山中。與大比丘衆萬二千人倶。」

@ 冒頭から参集の人数が違う。
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竺法護
敦煌(甘粛省)の月氏(中央アジアの民族)家系に生まれる。
経典の研究に専心し、方等経典が西域にあるのを聞き、師とともに西域へ遊方の旅に出た。

鳩摩羅什
亀茲国(きじこく)(新疆ウイグル自治区クチャ県)の西域僧。

A 双方の出身地が、今でも歩いて約1400qも離れている。




@ A から考察 → 鳩摩羅什が訳経した底本は、竺法護らと違う法華経の梵本を用いた可能性がある。


梵本は現存しているものだけでも本ごとに文は微妙に違う。
更に失われた梵本もたくさんある。
羅什の使った底本が未だ特定されていない。
▼「現存する梵本のどれにも正法華経の五法に相当する文はあるが、十如是はない。だから羅什は意訳したんだろう。」というのも、ただの「仮説」に過ぎない。

現存しない(あるいは未だ発見されない)羅什訳の底本には十如是が載ってた可能性も十分にある。

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