御本尊の全ての権能は御歴代上人にのみ伝わる。
【文証】
■仏宝・法宝は必ず僧によて住す。(四恩抄 268)(※大聖人の仏法=三大秘法=一大秘法=戒壇の大御本尊は必ず「僧」によって伝持されていく)
■日蓮一期(いちご)の弘法、白蓮(びゃくれん)阿闍梨(あじゃり)日興に之(これ)を付嘱(ふぞく)す、(中略)血脈(けちみゃく)の次第(しだい) 日蓮日興 (日蓮一期(いちご)弘法(ぐほう)付嘱(ふぞく)書 1675)(※大聖人の仏法は全て日興上人へ付嘱され、その血脈は次へ「次第」して万年へ続く)
■此の血脈(けちみゃく)並びに本尊の大事は日蓮嫡々(ちゃくちゃく)座主(ざす)伝法の書、塔中相承(たっちゅうそうじょう)の禀承(ぼんじょう)唯授一人(ゆいじゅいちにん)の血脈(けちみゃく)なり。相構(あいかま)へ相構へ、秘すべし伝ふべし(本因妙抄(ほんにんみょうしょう) 1684)(※▼後加文(ごかぶん)だから認めない)
■「日蓮在御判(ざいごはん)と嫡嫡代代(ちゃくちゃくだいだい)と書くべし」との給(たま)う事、如何(いかん)。師の曰(い)わく、「深秘(じんぴ)なり、代代の聖人悉(ことごと)く日蓮なりと申す意(こころ)なり」(御本尊七箇之相承 379)
■曼荼羅書写の大権は唯授一人金口相承の法主に在り・敢て・沙弥輩(しゃみはい)の呶々(どど)する事を許さんや、
■曼荼羅書写本尊授与の事は・宗門第一尊厳の化儀なり、(59世日亨上人『有師化儀抄註解』富要集1-112)
その時々の御本尊に関する化儀の一切は御法主上人の裁断による。
死者の成仏の引導のための未来本尊の化儀も時々の御法主上人の裁断。
しかも未来本尊の意義を示された御文も存在する。
■此の御本尊こそ冥途(めいど)のいしゃう(衣装)なれ(寂日房御書・1394)
御本尊の深義を全く知らぬ者が小賢しく口をはさむ問題ではない。
例えば、妙薬を一子相伝で伝える家がその薬を用途によって処方を変えて出していることに、よそ者のシロートが何も知らないくせにあれこれ難癖をつけているようなもの。バカ丸出しの醜態。