上行菩薩に付嘱された 「妙法蓮華経の五字」 とは何か?(簡略バージョン)
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■ 今此の御本尊は教主釈尊五百塵点劫(じんでんごう)より心中にをさめさせ給ひて、世に出現せさせ給ひても四十余年、其の後又法華経の中にも迹門はせすぎて、宝塔品より事をこりて寿量品に説き顕はし、神力品嘱累(ぞくるい)品に事極まりて候ひしが、
(中略)
我(われ)五百塵点劫より大地の底にかくしをきたる真の弟子あり、此にゆづ(譲)るべしとて、上行菩薩等を涌出品に召し出ださせ給ひて、法華経の本門の肝心たる妙法蓮華経の五字をゆづらせ給ひて、
(中略)
末法の始めに(中略)、此の五字の大曼荼羅(まんだら)を身に帯し心に存ぜば、諸王は国を扶(たす)け万民は難をのがれん。
(新尼御前御返事 文永一二年二月一六日 五四歳 763)
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解説
● 「御本尊」=十界文字曼荼羅 について、縷々御指南された後で、その「御本尊」こそ、
上行所伝の 妙法蓮華経の五字 であり、
それは、
此の五字の大曼荼羅 である。とおおせ。
これをまとめると、こうなる。
御本尊(十界文字曼荼羅) = 上行菩薩へ付嘱された妙法蓮華経の五字 = 大曼荼羅
全文バージョン
● 2014.9.9 新尼午前御返事・五字の大曼荼羅