平成29年 折伏・育成の年

■ 折伏・育成のポイント

広宣流布を強盛に推進していくためには「折伏と育成」双方を常に心がけて、車の両輪の如く推進していかなくてはならないことは、御法主上人が常々御指南されています。
ではその「折伏・育成」に関して、現場で実践していく具体的な方向性を確認し合いたいと思います。

御法主日如上人御指南

■ 『育成については、折伏した人はもちろん、講中全体が全力を傾注して、折伏された人が、勤行をはじめ御講参詣、総本山への登山、そして折伏ができるように育成をしていかなければならないのであります。』

この御指南の通りに、折伏した紹介者は、新入信者に対して以下の点を根気よく育成しなくれはならないと思います。
ただし、御法主上人が仰せのごとく、育成は■「講中全体が全力を傾注して」行うことでもあり、折伏紹介者の他にも、講中組織の力を借りて行っていくということも大事な点かと思います。

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■ まず、「謗法払い」が完全になされているかが重要です。

日蓮正宗の宗旨は「謗法厳戒」です。
三大秘法の南無妙法蓮華経の純一無垢な功徳を受けるためには、悪鬼・魔神が入り込んでいる邪宗関連の毒薬が少しでも混ざったら台無しになってしまいます。
邪宗の本尊はもちろんのこと、ダルマ・十字架・熊手・神札・シーサー・七福神・招き猫・などなど、本宗の御本尊以外の信仰対象物とか、他宗の祈願が込められているものなど、全て廃棄することが肝心です。
自分では全て出したと思っていても、机とか箪笥の引き出しの奥とかにある場合がありますので、一度はそういうところも一緒に探して、完璧に出し切るべきです。
それらの謗法物が残っていると、本当の功徳は感じられません。
また、疑わしいものは全て、講中の経験豊富な先輩に訊いて、自分達で勝手な判断をしてはいけません。
廃棄すべき謗法物はそのまま捨ててもかまわないし、もし、気味が悪かったら、妙相寺へ送って御住職に処置していただいてもかまいません。
信心の筋目から、参詣寺院の御住職にお願いすることは止めて下さい。

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■ 邪宗の参拝は厳禁

折伏の時、御受戒を受ける前に紹介者や折伏推進者がきちんと説明していなけないことは当然ですが、折伏の時の流れで、ややもするとこの「邪宗参詣厳禁」の道理を新来者にきちんと伝えてない場合もあるかもしれません。
ですので、まず最初にこの「邪宗参詣厳禁」他宗・他門の寺社には仏神は棲んでおらず、悪鬼乱入していて、参拝者の精気を喰らっているという原理を教えてあげてください。
よく説明できない場合には、ミーティングなどに連れてきて折伏熟練者などにきちんと説明してもらいましょう。

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■ 勤行の励行

日蓮正宗に入信したからといって、朝晩の勤行をしなければ真の功徳は感じられません。
勤行の必要性を常に語り、基本的には一緒に勤行してあげることです。

一番良い形は、最寄りの寺院で待ち合わせて朝晩共にする。
この際、お寺の勤行の時間に合わせることも大事ですが、速度が速い場合が多いので、時間をずらして、ゆっくり正確にすることも大事。

最初から五座・三座は創価・顕正以外の一般から入信してきた方には負荷が大きいので、

@ 方便・自我偈・唱題・御観念

A 方便・長行・自我偈・唱題・御観念

B 正確に少し早くできるようになってきたら →五座 三座 と

段階的にサポートしてあげることが大事。

毎日朝晩毎回一緒が無理なら、どちらか一回だけでも一緒にする。

それも無理なら、何日かの間には一緒にする。

最低でも一週間に一回は一緒にする。

「育成」の一番の基本は、まずはここからだと思います。
この勤行励行の育成の過程で、まだ信仰に確信が持てない新入信者の様々な疑念・不安・不審などをじっくり聴いてあげて、講中の他のメンバーの力も借りながら協力し合って適切な対応をしてあげることが、まずは一番大事な初動の育成だと思います。

もし、誰が聞いても首肯できる理由で、紹介者がこのような勤行励行が出来ない場合は、必ず講中で育成を得意とするメンバーに紹介者が責任持って引き合わせて馴染んでいただき、サポートできる体制を作ってください。

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■ 唱題の督励

「一切を開く鍵は唱題行にあり」(日顕上人御指南)
とにかく何があってもなくても唱題です。
勤行・唱題しなければ何事も始まりません。
どんな悩みを解決する道も、全てこの勤行・唱題からです。
とにかく御本尊の前に紹介者共々に座って唱題することを励行しましょう。

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■ 折伏の推進

■ 末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり。(三大秘法稟承事 弘安五年四月八日 六一歳 1594)

と日蓮大聖人は仰せです。
折伏のない信心など在り得ません。
「信心とは折伏なり」
勤行が完璧にできてから折伏へ、という声もちらほら聞きますが、そうではなく、勤行・唱題を少しでも始め出したら、折伏の大事、折伏の莫大な功徳を語り、即、新入信者の縁ある方がたへ折伏する方向へ進めましょう。
この時、育成者と一緒に折伏することが大事です。
この折伏の現場で新入信者は体で折伏の歓びを覚えていくものです。
この点でも、育成者が折伏決成の経験豊富でなければいい模範となりません。
育成者は常にひたすら努力して折伏決成を成し遂げ続けて、新入信者に良き範を示していくべきです。

また、各地で活発に行われている、一斉折伏活動にも育成者共々に積極的に参加するようにしましょう。

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■ 御講の参詣

毎月の御講には必ず参詣しましょう。
御講とは、正式には「御報恩御講」ということで、仏祖三宝へ対して御報恩謝徳の誠を示していく、大きな功徳を積む大事な仏道修行であります。
法華講員として必須の修行です。

■ 末代の凡夫、三宝の恩を蒙りて三宝の恩を報ぜず、いかにしてか仏道を成ぜん。(四恩抄 弘長二年一月一六日 四一歳 269)

と日蓮大聖人が仰せの如く、下種三宝の恩を受けていながら、その恩を報じないという不知恩の者は、絶対に成仏しません。功徳もありません。
ということです。
古来から「御講に参詣しない者は法華講員ではない。日蓮正宗の信徒ではない。」
とまで言われています。

紹介者は新来者を誘って必ず御講に参詣しましょう。

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御会式

年に一度の最重要である「御会式」には何とか菩提寺・妙相寺を目指しましょう。
(今後はこの御会式前後いづれかに「全国総会(仮称)」のような企画も提案されてきています)

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■ 総本山参詣

日蓮大聖人様 即 戒壇の大御本尊がまします、総本山へ参詣しましょう。

年に4回の支部総登山が企画されています。
妙相寺信徒として集える数少ない機会です。
まずは、この支部総登山参詣を目標にしましょう。

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優先順位

地域・あるいは現在の境界によっては、年4回がどうしても厳しい場合もあることでしょう。
その場合の優先順位を参考までに挙げてみます。

@ 4月の中旬〜末 支部総会のある支部総登山 この「支部総会」こそ妙相寺信徒が一同に会することが出来る唯一の貴重な機会です。
全国のメンバーの貴重な体験談もあります。
手継ぎの師匠、御住職の御指南を直に拝することができます。
ここに参詣することを総本山参詣の第一義としてください。

A 「二回は参詣できる」 と言う場合は、11月に企画される、「折伏誓願達成支部 日如上人御目通り」の支部総登山を目指しましょう。
毎年の支部誓願を達成した支部のみに許される「御法主上人御目通り」を承けられ、しかも、御法主上人を中心としたところの記念撮影も賜ることができる、実にありがたい支部総登山です。
この記念撮影の写真は、希望者には有料で頒布されます。(色々なサイズで注文可)
この写真は、末代までの家宝とも言えましょう。
もちろん、支部折伏誓願目標が未達成だった場合は、この御法主上人の御目通りと記念撮影はありません。

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上記は、あくまで、参考一例です。
その他にも「夏期講習」は、清浄な総本山に一泊二日で集い、きちんとした行体を学ぶ大変貴重な機会です。
総本山の坊に宿泊し、きちんとした時間に沿っての勤行・唱題・食事・各種講義・御法主上人の御講義・団体行動における種々の作務など、日頃の信仰態度を反省させられ、新たな発心の場ともなる重要な行事です。
正しい信仰姿勢を学ぶためには、年に一回のことなのですから、早くから、仕事などを調整して、休みを取り、毎年必ず参加したいものです。

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■ 各地の妙相寺ミーティングへの参加

全国各地で妙相寺ミーティングが開かれています。
ここへの参加は信心啓発の大きな推進力となります。
紹介者は、新規入信者を誘って、必ず参加しましょう。
紹介者【育成者)の信心に揺らぎがあったり、慢心で参加しないようでは新規入信者に対しての育成においても無責任であることを銘記しましょう。

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■ 各地での折伏実践活動への参加

今、全国的に折伏実践活動が活発に行われています。
ここへ、紹介者共々積極的に参加しましょう。
ここで折伏実践の実際の姿を経験することで飛躍的に信心が前進します。
また折伏に燃える妙相寺メンバーに触れることで、自ずと信心に確信が生まれ、迷い・逡巡・臆病が払拭され、折伏精神が開発されていきます。

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■ 折伏実践 → 新規決成へ

新規入信者の縁故の方々へ、共に出かけて行き、折伏実践し、折伏決成へ導きましょう。
紹介者が折伏熟練者ならばそれでよし、もし、紹介者自身も折伏決成に不安があるならば、更に折伏熟練者への段取りをして、共に折伏できるようにしましょう。
御法主上人の御指南 「新規入信者が新たな折伏ができるようにすることが育成(主意)」 ですから、ここを目標に広宣流布の人材として自らも含めて育っていきましょう。

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とにかく、御法主上人の仰せの通り、育成の目標は「広宣流布の人材」育成 という大目標を見失ってはならないと思います。
「自行ができるだけの育成」では真に御法主上人の御心を体した育成ではありません。
あくまで、折伏の大闘士となってもらうための育成でなければなりません。
そのためには、育成をする側が、「折伏の闘志」でなければ「折伏の闘志」を育成できるはずもありません。
つまり、育成する人は、自ら常に折伏決成していく自身の折伏活動を不断に懸命にひたすら臨んで結果を出していることが必須です。
折伏決成の結果を出せる自分でなければ真の「育成」とはなりません。
自身が折伏決成できずして、新規入信者を折伏決成へ導くことはできないでしょう。
「摂受・折伏」の水火の法門において、どこか微妙に方向性がずれてしまい、そのことを自身では全く分からなくなってしまうからです。
自分自身が折伏決成する!。
そのための、信力・行力 熱い折伏精神こそが、育成の最大の重要ポイントです。

この点を、深く身に体して、「折伏・育成」を強盛に推進して、強固な広宣流布の組織作りに邁進していきましょう!

編集中