日顕上人 平成二年十二月十四日

色々な疑問がありましたり、また私に間違ったことがあると思っておられる方がいたならば、遠慮なく言ってきてください。
私はその人に対して、けっして怒りもしないつもりですし、おっしゃることは素直に聞きます。

ただし聞くけれども、やはり私からの意見、つまり

「あなたはそのように思われるでしょうが、ここのところは違うのではなかろうか」

というような意見を申し上げる場合もあるかもしれません。

あるいはまた、皆さんの思っていることが本当に正しいということになれば、私も沈思した上で、あるいは私自身が考え方を変える場合もありましょう。


 そういうところは日興上人様が、いくら大勢の大衆の意見ではあっても間違ったことをしたときには、貫主すなわち法主がこれを挫くべきである、
また法主が間違っているところは、その法主の間違ったことに対して大衆は従ってはならないという御指南があるとおりです。

従ってはならないということは、消極的ではあるけれども一つの反抗をするわけですから、その反抗の姿を見て、私なら私の立場において、自分が間違っていたように思
うこともあると思います。