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　浅井昭衛は、埼玉県和光市にあった顕正寺を解体・撤去（てっきょ）し、その敷地に「冨士大石寺顕正会典礼院」なるものを建設した。

この納骨堂と礼拝室からなる「典礼院」建設には、浅井のドス黒い狙（ねら）いが込められている。

　まず、『典礼院』　という名称であるが、「名称に大歓喜した」等と理事の加藤に言わせているが、
じつは大石寺墓園に昭和五十九年七月に新築された　『典礼院』　と全く同じ　なのである。

　「冨士大石寺」などと勝手に詐称（さしょう）し、今度も詐称しようというのだから、盗人猛々（たけだけ）しいとはこのことである。

　以下、今回の「典礼院」建設の狙いを明らかにするものである。

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　まず一つは、　『顕正寺』　を消し去るため　である。

　なぜならば最近の浅井にとって、『顕正寺』　という存在は非常に邪魔になっていたからである。

　それは、過去に浅井は、顕正寺について

▼　「松本尊能師がどれほど顕正寺の完成を楽しみにしておられたか、私はよく知っております」

▼　「思えばあの解散の弾圧の嵐の時、誰人がこのように立派な顕正寺が建てられることを想像し得たでしようか。
いまこの顕正寺の存在をつくづく考えますのに、一往は法廷闘争勝利の結果ではありますが、再往信心の上から深くこれを思えば、まさしくこの顕正寺は大聖人が御遺命守護のゆえに妙信講に下し給（たも）うたお寺である、と拝する以外にはありません」

▼「ゆえに、このお寺は誰のものでもない。日蓮大聖人のものであり、御遺命守護完結のその日まで、私達がお預かりしているに過ぎないのであります。よって御遺命守護完結のその日には、この顕正寺は時の御法主上人猊下に御供養申し上げる」（顕正新聞・昭和五十三年三月十五日号）

等と断言していたことで明らかだろう。

　このように公約したにもかかわらず、浅井は　「御遺命守護完結奉告式」　とやらの際、顕正寺については一言も触れようとしなかった。

過去に「宗門へ御供養する」と公約していた事実を、宗門・法華講や学会から指摘されても、沈黙したままであった。

　そして今回、浅井は典礼院建設について

▼　「今後、側面からスキを窺（うかが）わんとする魔のたばかりも盛んになると思われる。
よってこの落成を機に、魔のたよりを完全に排除したい。
この意味からも顕正会と一体ということを名称の上に表したい」

等と言っている。

『顕正寺』　という名称のままでは、自分が過去に公約していたことと矛盾（むじゅん）してしまうので、
『顕正寺』　を建物も名称も抹殺してしまい、過去の自分の公約から逃亡しようと考えたわけである。
何という卑劣な男であろうか。

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　第二には、在家主義をいっそう明確にしたということである。

　浅井は、講演で

▼　「もう職業僧侶も戒名もいらない」（顕正新聞　平成１５年５月２５日号)　

と発言した。

　これまで顕正寺には、村松という顕正会唯一の僧侶が存在していたはずであるが、これも都合が悪くなるとリストラしたのか、いつのまにか消えてしまった。
つまり、葬儀も納骨も全て在家でやるから、寺も僧侶もお払い箱にした、ということである。

そして無節操にも、創価学会の僧侶・戒名否定論をソックリ真似（まね）たのである。

　浅井に聞きたい。

所沢の聖地霊園にある浅井家の墓はどうなのか？

浅井の父親、妙信講初代講頭・浅井甚兵衛の戒名はどうなっているのだ？　　　　答えてみよ！

　先に戒名否定論を言い出した創価学会の池田大作が、過去に病死した自分の次男に立派な戒名をつけていた、という事実を暴露（ばくろ）されて、大恥をかいたことがあったが、まさか浅井も同様ではないだろうな？　　　回答せよ。

　浅井は幹部や会員に

▼　「もう後顧（こうこ）の憂（うれ）いなしという先生の御言棄に大歓喜した」

▼　「いずれ一緒に入れるので嬉しい」

などと言わせているが、死んで無間地獄に落ちてから後も、このような異流義の納骨堂に死後までも閉じこめられ、謗法の回向をされることになるのである。
会員には、取り返しのつかない恐ろしいことになることを、よく考えてもらいたい。

　さらに浅井は、

▼　「僧侶は葬儀、戒名、塔婆で金儲（もう）けばかりしている（趣意）」（顕正新聞）

等と言っているが、末法の凡夫・一在家の立場で金儲けばかりしているのは、浅井の方である。

　ロツカー式納骨堂は

●　一体式　二十万円、

●　二体用　三十五万円、

●　合祀（ごうし）形式　十三万円、

●　分骨の場合は　十万円

という。

典礼院のロッカー数がどれだけあるのか知らないが、おそらく数憶円が浅井の手に入る仕組みであろう。

▼　「他宗の納骨堂と比較して、施設・機能は日本一で、費用は最低である」

と弁解するが、他宗には見られない、風呂屋か居酒屋の下駄箱のような小さなロッカーが、五段の高さで隙間もなくギッシリ並ぶ様は、狭い敷地に数多くのロッカーを詰め込んで、ガツポリと稼（かせ）ごうとする浅井の魂胆（こんたん）が見え見えではないか。

　いつも

▼　「法華講は老人ばかりで活動力はない。顕正会は若い会員が一杯である」

と言っておきながら、若い会員にはまだ必要のない納骨ロッカーを販売して稼ごうとしているのである。

　ほとんど活用されていなかった顕正寺の敷地を、金儲けに最大限活用したのが、今回の典礼院建設　といえよう。

　また　

▼「もうすぐ百万達成、十数年で一千万になる」　

にしては、あまりに小さな納骨堂

であるが、
①　「顕正寺」御供養の約束を反故（ほご）にし、

②　在家主義の異流義独立路線でやっていくことを改めて明確にした　　のが、

『典礼院』　建設　　だったのである。

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