顕正会主張

▼ 政府の地震調査研究推進本部は富士川河口断層帯で発生する地震の規模「マグニチュード8・0±0・5」と予測
  
   奉安堂の耐震基準 700gal  マグニチュード7 の想定では到底安全性は確保できていない。

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● 反論

● 700ガルの設計水準は、M8級にも十分対応可能か?
● 大石寺は  比較的強固な地盤(富士山の火山礫・扇状地) に立地  地盤増幅は限定的 
● 本尊を納める 「特殊合金製金庫構造」 は独立した耐震性を持つ **  ため、最も重要な中核部分は守られる可能性が高い。
●  奉安堂の構造:  ** 大規模鉄骨造 + 特殊合金製金庫構造 **
●  鉄骨造の地震耐性
●  奉安堂はM8.0±0.5の富士川地震に耐えられるか?
● ▼「奉安堂が免震でない=大御本尊を護れない、」 というのは  極端な飛躍論法に過ぎない。
● 「M7対応」=「M8に耐えられない」 ではない

総論
総論2
総論3

「M7クラスの加速度(700gal)に対応していれば、M8でも問題ない」 ケースは多々ある。

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▼ 石橋克彦神戸大学名誉教授は東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、富士川河口断層帯から糸魚川―静岡構造線断層帯まで連動する超巨大地震の規模は「マグニチュード9台」としております。

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反論

1 学界の主流ではなく、あくまで仮説レベル
2. 地震学の主流的見解(地震調査研究推進本部)

結論

科学的公平性の評価
地震動としての実害評価にも限界
石橋説は「極端シナリオの仮説」に過ぎない

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● 奉安堂の「700gal対応設計」は、M9クラスに本当に耐えられるか?
← 石橋克彦神戸大学名誉教授説 ← 極端な仮説に過ぎない
▼「マグニチュード9の地震は、マグニチュード7の地震の1000倍のエネルギーだから、M7対応の建物は破壊される!」は、本当か?

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 反論  AIの回答 まとめ
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## ◆ 結論

###   ** 奉安堂は、富士川河口断層帯でM7.5〜8.5クラスの地震が発生しても、耐える設計がされている可能性が高い。 **
### ただし、  ** 絶対に無傷で済むとは限らない。  損傷リスクはあるが、倒壊のリスクは極めて低い **  と考えられる。

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## ◆ 理由と根拠

### 1. 奉安堂の構造:  ** 大規模鉄骨造 + 特殊合金製金庫構造 **

* 奉安堂は巨大な鉄骨造建築(S造)で、伝統的外観を持ちつつ、最新の構造工学に基づいて設計された。

* 本尊を守る部分は  ** 特殊合金製の金庫室構造 **  で、耐震・耐火・防犯が三位一体で設計されている。

* 建築基準法に基づき、  ** 震度6強〜7の地震動でも「倒壊しない」性能を持つことが求められており、実際にそれを上回る設計が施されている。 **

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### 3. 鉄骨造の地震耐性

#### 鉄骨造(S造)の一般的特徴

| 項目                        | 内容 |
| ------------- | ----------------------------------- |
| **靭性(じんせい=しなやかさ)**   | 非常に高い。倒壊しにくく、損傷しても崩れにくい。 |
|
**耐震性能**               | 優秀。振動エネルギーを逃がす能力が高く、耐震設計がしやすい。 |

| **被害パターン**             | 部分的な曲がり・歪みで済むことが多く、**倒壊までには至りにくい。** |


? さらに、奉安堂のように規模の大きな建築物は、

・大スパン対応のフレーム構造

・ブレース(補強材)

・制振部材の導入**


により、  ** 大地震を前提に設計 **  されているケースがほとんどです。

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### 4. 700ガルの設計水準は、M8級にも十分対応可能か?

#### ◆ 実際の事例と照合:

| 地震                        | 最大加速度      | 建物被害の例 |
| ------------------- | ------ | ---------------- |
| 1995 阪神・淡路大震災(M7.3)      | 818ガル       | 鉄骨造は大部分が残存 |

| 2004 中越地震(M6.8)           | 1700ガル      | 木造は多数倒壊、鉄骨造は損傷程度 |

| 2016 熊本地震(M7.3)           | 1362ガル      | 鉄骨造建築の大部分が耐える |



奉安堂が700ガル設計であることは、  ** 想定される揺れの上限と一致しており、非常に堅牢な水準 **。

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### 5. 万一想定を超える揺れでも、「命を守る性能」は十分

* 日本の建築設計では、「**倒壊しないこと=人命の保護**」が基本。

* 仮に、設計を超える震動(例:1000ガル超)が来ても、  ** 鉄骨造は塑性変形(しなってエネルギーを吸収)することで倒壊を回避 **  する。

* さらに、  ** 本尊を納める 「特殊合金製金庫構造」 は独立した耐震性を持つ **  ため、最も重要な中核部分は守られる可能性が高い。


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## ◆ まとめ:奉安堂はM8.0±0.5の富士川地震に耐えられるか?

| 評価項目 | 結論 |
| -------- | ------------------------- |
| 地震の揺れの規模 | M8.0±0.5(局所で最大700〜1000ガル) |

| 構造の強度 | 鉄骨造・700ガル設計・特殊合金金庫構造で強靭 |

| 建物全体 | 損傷の可能性はあるが、倒壊の可能性は非常に低い |

| 本尊保護 | 須弥壇部分は独立耐震構造で高い安全性あり |

| 総合評価 |   ** 高い耐震性を備えており、安全性は極めて高い **   |


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● 問題は「ガル」ではなく、  ** 揺れの継続時間  ・周期  ・地盤特性 **

地震による建物被害は、単に加速度(ガル)だけではなく、

● 建物の共振周期(構造タイプ) 

● 揺れの継続時間 

● 地盤増幅(特に柔らかい地盤での揺れの増幅) 

などによって決まります。

● → 大石寺は   比較的強固な地盤(富士山の火山礫・扇状地)   に立地しており、   地盤増幅は限定的   と考えられます。

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この石橋克彦・神戸大学名誉教授の主張:

> 「東海・東南海・南海地震が連動し、富士川河口断層帯から糸魚川―静岡構造線断層帯まで連動することで、**マグニチュード9台の超巨大地震**が起こる」

という説には、  ** 一部の仮説的可能性に基づいており、科学的に公平性があるとは言い難い **  面があります。
以下、科学的評価と妥当性を検討します。

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## ◆ 1. 石橋克彦氏の主張の背景

石橋氏は、日本列島全体の**複合地震・連動型地震**の危険性を一貫して強調してきた学者で、特に「南海トラフの巨大地震」について先駆的に警鐘を鳴らした功績は評価されています。

ただし、今回のように、

* 南海トラフ(海溝型巨大地震)と、
* 糸魚川-静岡構造線や富士川河口断層帯(内陸活断層型地震)

が  ** 同時・連動して発生する **  という説は、  ** 学界の主流ではなく、あくまで仮説レベル
 **  です。

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## ◆ 2. 地震学の主流的見解(地震調査研究推進本部)

政府の地震調査研究推進本部や文部科学省の専門部会では、

* 南海トラフ地震(東海・東南海・南海の連動)でのマグニチュードは **最大でM8.8〜9.1** と想定。

* しかしこれはあくまで  ** 南海トラフ海溝に沿ったプレート境界型地震 **  。

* 富士川河口断層帯や糸魚川―静岡構造線断層帯は、それぞれ  ** 内陸活断層型地震 **  であり、  ** プレート型と同時連動する証拠は不十分
 **。

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結論

*   ** これらが一斉に破壊される連動の「地質学的証拠」は確認されていない **。
*  したがって「M9台になる」とする見解は、仮説以上の確度はなく、  ** 地震工学上の前提にはされていません 
**  。

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## ◆ 3. 科学的公平性の評価

| 項目 | 内容 |
| ---------------- | --------------------------------------------------------------- |
| ** 科学的データに基づくか? **    | 連動の仮説は一部にありますが、  ** 主流の地震予測では採用されていません **  。 |
| ** 確率評価はされているか? **    | 政府地震本部では、糸魚川―静岡構造線や富士川断層帯の**個別の地震発生確率は評価**されていますが、
                          同時破壊 は科学的明確な根拠はありません。 |
| ** 学界の合意があるか? **      |   \*\* ない。 \*\*  一部研究者による「可能性の指摘」にとどまり、政策や設計基準には反映されていません。 |
| ** 公平性があるか? **         | 危機喚起としての価値はありますが、「科学的公平性がある」とまでは言えません。 |

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## ◆ 4. 地震動としての実害評価にも限界

仮にM9.1の超巨大地震が発生したとしても、

* 富士宮市周辺が震源直上でない限り、加速度が700ガルを大きく超える可能性は低い。

* 活断層が動いたとしても、局地的な地震にとどまり、大石寺のある地域が同時に甚大な揺れを受ける可能性は限定的。


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## ◆ 5. 結論:石橋説は 「極端シナリオの仮説」 に過ぎない

* 石橋克彦氏の見解は、将来的な極限シナリオとしての警鐘には意義があります。
* しかし、現時点では  ** 地質的・地震学的な裏付けが乏しく、政策・設計基準に取り入れるべき科学的妥当性(公平性)は認められていません。 **

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総論

顕正会が主張するように  「奉安堂の耐震構造では不十分」  「必ず免震構造でなければ大御本尊を護れない」  とする意見には、
** 科学的根拠が乏しく、誇張が含まれている **。


静岡県や政府、地震調査研究推進本部(地震本部)が公表しているデータからは、  ** 奉安堂の耐震構造が現行の想定に対し「不適格」と言い切れる材料は存在しない **  。

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## 5. 文化財や宗教建築で免震を「採用しない」合理性も存在

* 免震構造は非常に優れた技術だが、  ** 高コスト ・メンテナンス負荷 ・空間制約 **  などの理由からすべての文化財に採用されているわけではない。
* 実際に重要文化財の多く(神社仏閣等)では、  ** 土台強化、制振ブレース、免震台座の局所導入など「多層防御」のアプローチ **  が主流。

▼「奉安堂が免震でない=大御本尊を護れない、」 というのは  極端な飛躍論法に過ぎない。

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▼「マグニチュード9の地震は、マグニチュード7の地震の1000倍のエネルギーだから、M7対応の建物は破壊される!」

↑ そもそもこれは石橋説に準拠した主張で、石橋説は極端な仮説に過ぎない

さらにこれは   ** 地震の “規模(エネルギー)” と “揺れの強さ(加速度・gal)” は別物 **  という地震学的な基本を理解していない誤解です。

** マグニチュードだけではガル値や破壊力は決まらない **  のです。

出典:静岡県防災「活断層に関する調査情報」
[静岡県地震・津波対策ページ](https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/sonae/earthquake/1040810/1029867.html)

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▼. 奉安堂の「700gal対応設計」は、M9クラスに本当に耐えられるか?

| ------------- | ----------------------------------------------------------------------------- |
|● M9地震の影響         | M9地震は震源が深く・遠ければ、局所の加速度はむしろ小さくなる傾向がある(500?800gal)。 |
|
● 大石寺周辺の地盤     | 富士山麓周辺は比較的  ** 硬質地盤 **  が多く、揺れが増幅されにくい地形。 |


● 富士川河口断層帯地震  | 最大想定M8であり、M9ではない。  局所的な最大galは1000〜1500galが限度。 |

● 奉安堂設計          | 「700gal」は国基準の約2倍。  静岡県独自のZs(1.2倍)に準拠している場合、  ** M8程度の中規模〜大規模地震には十分耐えうる **  設計強度と評価可能。 |

● 地震動の実測 vs 設計   | 東日本大震災でも、多くの官庁施設(免震なし)は  ** 耐震のみで崩壊せず **  。
仮に1000galクラスでも、  ** 免震なしで耐えた建築物は多数存在 *
*  。 |


---

## 6. 結論(反論要旨)

▼ 「奉安堂はM7級、700galしか想定していないからM9級には耐えられない」
という顕正会の主張は、地震工学的には不正確であり、ミスリーディング
です。


### ?科学的反論ポイント:

M9の地震=常に超高加速度ではない。 
震源距離 や 地盤条件 によっては、  ** M9でも局所加速度は700gal未満 ** になることも多い。

●  奉安堂が700galまで対応しているならば、  ** 大石寺周辺で想定される  富士川河口断層帯M8クラス  の地震には、理論的に十分耐える可能性が高い **  。

●  現行の静岡県の耐震基準(Zs対応=1.2倍基準)に基づいて建てられていれば、全国屈指の高基準であり、建築的な過小評価には当たらない。

●  「マグニチュード と ガル は 比例しない」 という地震学の基本的な見解を無視した主張では、建築の耐震安全性の真の評価はできない。

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【結論】 「M7対応」=「M8に耐えられない」 ではない

* 建築物の「M7対応」とは、  「M7の直下型地震(最悪条件)」  で想定される  ** 地表加速度(gal) や 地震力(水平力) に耐える構造設計 **  であることを意味します。

* しかし、地震の被害を左右するのは  \*\*  マグニチュード(地震規模)  ではなく、 地震動(揺れの強さ = 加速度・速度・変位) \*\*  です。


したがって、  M8でも地震動がM7以下 であれば、  ** 「M7想定」で設計された建物でも壊れません
 **。

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## 【科学的根拠1】M と 震度(gal) の関係は比例しない

** M8 や M9 の地震でも、大石寺周辺が必ず700galを超えるとは限らない **

仮に 「M7クラスの加速度(700gal)に対応していれば、M8でも問題ない」 ケースは多々ある。

奉安堂が採用しているとされる 「700gal対応」 は、  ** 標準的な法基準を超えている高耐震設計 **  です。
この場合、  ** M8相当(≒震度6強、1000gal前後) まで実質的に耐えられる余力がある **  と考えられます。



設計上、  「震度6強、700galまで対応可能」  とした場合でも、実際には:

* 建物の  ** 塑性変形能力(粘り強さ) **

* 材料強度の安全係数(マージン)

* 動的解析による応答スペクトル補正


などが加味されているため、実は  ** 1000gal前後まで“安全側”に余裕を持たせて設計されているのが通例 
**  です。

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