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　　　　　塔婆を廃止した浅井

▼「そしてこれまでは、希望に応じて塔婆の申し込みを受け付けておりました。しかし今後は、顕正会においては塔婆は立てない、ということにしたいと思っております。なぜかというと、塔婆は仏法の本義から言って要らないのです」（顕正新聞平成十六年三月五日号）

顕正会でも、これまで彼岸会や盂蘭盆会など、塔婆（顕正会独自のもの）をもって回向していたが、浅井は昨年より、

▼「今後は、顕正会においては塔婆は立てない」（顕正新聞平成十六年三月五日号）

と発表した。なぜかならば、

▼「塔婆は仏法の本義から言って要らない」（顕正新聞平成十六年三月五日号）

からであると述べ、あろうことか、浅井は、

▼「（日蓮大聖人は）塔婆を立てよ、などとは仰せになっておられない」（顕正新聞平成十六年三月五日号）

などと、廃止の理由を大聖人に託けている。
そして今後の追善供養の在り方は、

▼「毎日の勤行で回向し、彼岸とお盆の時、なお丁寧に回向を行う（取意）」（顕正新聞平成十六年三月五日号）

とし、その一方で宗門で行う塔婆供養を、僧侶の「カネ儲け」「商売」と誹謗している。浅井が塔婆建立を廃止した理由は、わずかこれだけである。

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　　　　　　　尊い塔婆の意義

日蓮大聖人『中興入道御消息』で、

■　　「去（みまか）りぬる幼子のむすめ御前の十三年に、丈六のそとば（卒都婆）をたてゝ、其（そ）の面（おもて）に南無妙法蓮華経の七字を顕（あら）はしてをはしませば、北風吹けば南海のいろくづ（魚族）、其の風にあたりて大海の苦をはなれ、東風（こち）きたれば西山の鳥鹿（ちょうろく）、其の風を身にふれて畜生道をまぬかれて都率（とそつ）の内院に生まれん。況（いわ）んやかのそとばに随喜をなし、手をふれ眼に見まいらせ侯（そうろう）人類をや。過去の父母も彼のそとばの功徳によりて、天の日月の如く浄土をてらし、孝養の人並びに妻子は現世には寿（いのち）を百二十年持ちて、後生には父母とともに霊山浄土にまいり給はん事、水すめば月うつり、つゞみ（鼓）をうてばびゞ(響)きのあるがごとしとをぼしめし侯へ等云云。此（これ）より後々の御そとばにも法華経の題目を顕はし給へ。」（御書一四三四頁）

■　　　　草木成仏口決　　文永九年二月二〇日　　五一歳　522
　問うて云はく、草木成仏とは有情非情の中何（いず）れぞや。答へて云はく、草木成仏とは非情の成仏なり。問うて云はく、情・非情共に今経に於て成仏するや。答へて云はく、爾（しか）なり。問うて云はく、証文如何。答へて云はく、妙法蓮華経是（これ）なり。妙法とは有情の成仏なり、蓮華とは非情の成仏なり。有情は生の成仏、非情は死の成仏、生死の成仏と云ふが有情・非情の成仏の事なり。其の故は、我等衆生死する時塔婆を立て開眼供養するは、死の成仏にして草木成仏なり。

　ならば浅井は、会員が従来建立してきた塔婆の代金を、過去にさかのぼって全申込者に返還し、謝罪するべきであろう。

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■　戒名の大事

戒名についても、浅井会長はこう述べている

▼「大聖人様が、死者に戒名を付けられたという記録があるかね。そんな事実は全くないではないか。
大聖人様が門下の強信授けられた法号というのは、俗にいう戒名ではない。
その純粋強盛な信心を賞し賜った、仏弟子としての名号ですよ。
たとえば上野殿は「大行」と。たった二文字だ。
（中略）ケバケバしい戒名なんていうものは、御在世には全くなかった。
（中略）我々も、これでいいではないか。
俗名のままでいいんです。
（中略）本質において、俗名でもいいんだという見識を、顕正会員は持つべきであるということです」（冨士378号　35　36

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▼「御在世には今のように戒名などないのです。」

▼「御在世には戒名などなかった」

▼「顕正会には戒名などいらない。御在世に立ち還って、俗名のままでいきたい。」

▼「だいいち、死んだとたんに名前が変わっちゃったら、誰だかわかんなくなってしまうでしょう。（笑）」
　
（『顕正新聞』平成16年3月5日号） ②

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しかし！

昭和59年4月に亡くなられた浅井氏の父・甚兵衛（元妙信講講頭）には、

▼「顕正会顧問・浅井甚兵衛先生御逝去　法号は『直達院護法甚道居士』」(昭和59年5月5日号)

→　浅井会長は、しっかりと甚兵衛氏の　『戒名』　をいただいている！

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また、工藤吉隆殿に大聖人が殉死後に『法名（戒名）』を授けたことが顕正会新聞に載っている

▼「大聖人は、工藤(吉隆)殿に『妙(隆)院日玉上人』との法号を贈られ、手厚く弔われた」(平成12年4月15日号)

※カッコ内の「吉隆」はわかりやすくするため、「隆」は脱字。

戒名　≒　法名

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では御歴代御法主上人の御指南ではどうか？

■　『化儀抄』日有上人

「仏事追善の引導の時の回向の事、私の心中有るべからず、経を読みて此の経の功用に依って当亡者の戒名を以って無始の罪障を滅して成仏得道疑いなし」（聖典九七四㌻）

◯註解。
亡霊への廻向には・其導師たるもの少しも私の意志を挟むべからず、御経の功用に任すべし、此時は蓋し、戒名に意義ありと意得べしとなり。

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▼「日蓮正宗七百年の伝統は、化儀化法純然として大聖人仰せのままに実践して来た事にある。ゆえに日興上人は、『富士の立義いささかも先師の御弘通に違せざる事』と宣言遊ばしたのです。仏法に己義を交えば由々しきひが事であります」(富士２５０号)

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浅井先生　かつての自分の言葉とも変節し矛盾しているし、御法主上人の御指南にも違背している。

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▼　想定反論

▼　そんな塔婆なんて小さいこと　大事なのは広宣流布・国立戒壇なんです！

■　夫（それ）以（おもん）みれば日蓮幼少の時より仏法を学し候ひしが、念願すらく、人の寿命は無常なり。出づる気は入る気を待つ事なし。風の前の露、尚（なお）譬（たと）へにあらず。かしこ（賢）きも、はかなきも、老いたるも若きも、定め無き習ひなり。されば先づ臨終の事を習ふて後に他事を習ふべし　(妙法尼御前御返事弘安三年七月一四日五九歳 1482)　

■　即身成仏と申す法門は、世（よ）流布（るふ）の学者は皆一大事とたしなみ申す事にて候ぞ。就中（なかんずく）予が門弟は万事をさ（差）しを（置）きて此の一事に心を留むべきなり。建長五年より今弘安三年に至るまで二十七年の間、在々処々にして申し宣（の）べたる法門繁多なりといへども、所詮は只此の一途なり。
（妙一女御返事　　　弘安三年一〇月五日　　五九歳　1498）

■　妙法とは有情の成仏なり、蓮華とは非情の成仏なり。有情は生の成仏、非情は死の成仏、生死の成仏と云ふが有情・非情の成仏の事なり。其の故は、我等衆生死する時塔婆を立て開眼供養するは、死の成仏にして草木成仏なり。

●　御本尊様の大事中の大事　「南無妙法蓮華経」　の　「妙法」　→　有情の成仏　生の成仏　　　　「蓮華」　→　非情の成仏　死の成仏　　
塔婆供養は　死の成仏　において重大事。　　

●　即身成仏できない仏法をどんなに「広宣流布」しても、全く無意味。どころか有害・猛毒。国家の迷惑。

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