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立正安国論 広本から 


大集経に云く、大王当来世に於て若し刹利・婆羅門・毘舎・首陀有り。乃至
他の施す所を奪わは、而も彼の愚人現身の中に於て二十種の大悪報を得ん。
何者か二十なる。
一には諸天善神皆遠離せん。
四には怨憎悪人同じく共に聚会せん。
六には心狂痴乱し恒に躁遶(そうにょう)※多からん。
十一には所愛の人悉く離別せん。
十五には所有の財物五家に分散せん。
十六には常に重病に遇わん。
二十には常に糞穢に処し乃至命終す。
命終の後、阿鼻地獄に堕せん。

又云わく

曠野無水之処に居住して、生じては便ち眼無く又手足無けん。
四方の熱風来って其の身に触れ、形体楚毒※猶剣をもて切るが如し。
宛転して地に在り、苦悩を受く。
是の如き百千種の苦なり。
然して後、命終して大海の中に生まれ、肉揣(し)※の身を受く。
其の形長大にして百由旬に満つ。
然も彼の罪人所居之処、其の身の外面に於て一由旬の中に満てる熱水、状も融銅の若く
無量百千歳を経て、飛禽走獣競い来って之を食む。
乃至其の罪漸く薄らぎ出でて人と為ることを得ば、無仏の国・五濁刹中に生ぜん。
生まるる従りして盲なり。
諸根具せず、身形醜悪、
人見ることを喜ばずと。

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刹利 インドのバルナ(四種姓)の第二位の身分。王侯および武士階層。
毘舎 商業都市。→ 仏教僧団
首陀 インドのバルナ(四種姓)で、最下位の身分。隷属民で、上位の三バルナに奉仕するものとされた。シュダラ。スードラ。→カースト[補説]「首陀羅」「首陀」とも書く。

刹 @ころす。 「 殺意 ・殺害 ・殺人 ・殺戮(さつりく) ・殺生(せつしよう) ・虐殺 ・絞殺 ・自殺 ・生殺 ・屠殺(とさつ) 」
  Aなくす。とりのぞく。ほろぼす。 「 抹殺 」
  Bあらあらしい。 「 殺気 ・殺到 ・殺伐 ・殺風景 」

躁 せかせかとさわがしい。あわただしい。さわぎまわる。さわぐ。
遶 めぐる。めぐらす。

楚 苦しむ。痛む。

揣 はかる。高さ、長さ、重さなどをはかる。

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大方大集経 巻三十四

月蔵分 護持正法品第一


二十種の大悪果報を得ん。

何者が二十なるとならば、

一に諸天・善神、皆悉く遠離せん。

二に大悪名有り、十方に流布せん。

三に眷属知識、違背乖離せん。 (※知識(仏道修行者の指導者である善知識(ぜんちしき)の略称)・※乖離=そむき、はなれること)

四に怨僧・悪人と同じくともに聚會せん。(※聚會(しゅえ)聚=集まる)

五に所有の資材、悉く皆散失せん。

六に心狂ひ、癡離して、恒に躁擾多からん (※癡離(ちり)、躁擾(さっじゃう)→ 大聖人立正安国論広本では 「痴乱」 となっている。

七に諸根具さざらん。

八に睡臥不安ならん。

九に恒常に飢渇せん。

十に所食の物、猶ほ毒薬の如くならん。

十一に所愛の人、悉く離別せん。

十二に妻に共にするの人、常に闘諍多からん。 (※闘諍(とうじょう)

十三に父母・兄弟・妻子・奴婢など其の言を信ぜざらん。

十四に有らゆる隠密・覆匿の事をば、知識・親友など共に相顕露せん。(※覆匿(ぶくごく)

十五に所有の財物、五家に分散せん。

十六に常に重病に遇ひ、人の瞻視する無けん ※瞻視(せんし)=見ること。見守ること。

十七に資生の須つ所、常に意に稱はざらん。(※資生の業(しせいのぎょう) 資→「もと」と言う意味、資生→生きて行くもと、資生業→生業の素、つまり、職業) (※須つ(まつ)、稱は(かなわ)(須=もちいる)

十八に形體枯悴せん。※形體枯悴(ぎょうたいこすい)悴=やつれる 。病気や心労のため、やせ衰える。

十九に久しく勤苦を受け、免離するを得難からん。

二十に常に糞穢に處り、乃至命終せん※處り(おり)

 

出典元

「国訳 一切経 印度撰述部 大集部 3」

大方大集経 巻三十四

月蔵分 護持正法品第一 本文 P18より

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平易にした現代語訳

1 やる事なす事 うまくいかず裏目に出て 病気・事故・ケガなどが 多発する

2 悪事を為すような境界に堕ち その悪事が 天下に知れ渡ってしまう

3 親しい友人・妻・子供からも 離反され、見捨てられる

4 憎しみあう者や 謗法や悪事へ引き込む者と 常に寄り集まってしまう

5 財産・土地建物など 全て失うような目に遇う

6 平常心を失い 道理が分からず 常にせかせか慌ただしく 落ち着きなく 無目的に行動している

7 眼・耳・鼻・口・手足・心などに 重篤の障害が出て 正常に機能しなくなる

8 睡眠障害に悩まされる

9 貧乏となり 常に衣食住が不足する また貪欲が盛んとなり 常に不足・不満だらけで 心からの充足・感謝を 味わえない境界となる

10 食べたものが 身のためにならず かえって毒となる

11 愛した者が 次から次と離れていく

12 常に夫婦喧嘩ばかりしている

13 父母・兄弟・妻子・果ては 使用人・ペットまでからも 馬鹿にされ 相手にされなくなる

14 親友や上司を信用して 相談した秘密が 皆んな中にバラされる

15 財産。資産など 遺産相続しているうちに 全て消滅していく

16 重病・大事故・大ケガが続発し しかも親身に 看病してくれる人がいない

17 どんなに仕事で努力しても 常に不平不満にさいなまれる

18 病気や心労のためやせ衰え 見るからに貧相となる

19 生きていくための あらゆる苦しみを受け続け 逃れることができない

20 常に糞尿や汚物にまみれた 惨めな境界となり その中で死んでいく



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